住宅購入ローン需要、約2カ月ぶり高水準も伸び悩み

先週、住宅ローン金利がほぼ横ばいの中、住宅購入者の市場への回帰が見られ、住宅ローン需要は2カ月弱で最も強い水準となりました。一方、借り換え需要の低迷により、モーゲージ・バンカーズ・アソシエーション（MBA）によりますと、総申請件数は前週比2%減少しました。

融資残高80万6500ドル以下の30年固定金利住宅ローンの平均契約金利は、6.72%から6.71%にわずかに低下し、ポイントは0.64から0.60に減少いたしました。MBAのエコノミスト、ジョエル・カン氏は、市場がローン政策の変更とFRBの金利据え置きに注目していると指摘いたしました。

住宅購入のためのローン申請は前週比1%増、前年同期比7%増となりまして、数週間ぶりの増加で需要は約2カ月ぶりの高水準となりました。カン氏は、FHAの申請が6%増加したことが主な要因であり、在庫の緩和と金利の緩やかな低下が購入機会を増やしていると分析いたしました。

借り換え申請は前週比5%減少し、1カ月ぶりの低水準になります。前年同期比では63%増となりますが、これは昨年の金利が22ベーシスポイント高かったためです。過去2年間の高金利で購入した層が借り換えを利用しているものの、全体的な件数は依然として低い状況です。