アマゾン、マンハッタン5番街にある23階建てオフィスビルを取得
- hayashi30
- 1 日前
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世界最大のEコマース企業であるAmazon(アマゾン)は、ニューヨーク・マンハッタンの中心、522 Fifth Avenueに位置する大型オフィスビルを取得したことを明らかにしました。
購入元は著名不動産投資家RFR Realtyで、ビルは23階建て・延床面積約600,000 SF(約55,740㎡)です。
📍 物件概要
・所在地:522 Fifth Avenue(44丁目との角地)
・階数:地上23階
・建築年:1896年
・延床面積:約600,000 SF(約55,740㎡)
・現況:全館空室(フルリノベーションの可能性あり)
💼 背景と売買の経緯
・売主:RFR Realty(Aby Rosen & Michael Fuchs)
・旧所有者:モルガン・スタンレー(2020年にRFRへ$3.5億で売却)
・融資:RFRは$2.24億のローン → 債務不履行(2023年)
・訴訟:SL Greenが差押訴訟 → 2024年3月に和解・債務返済
・買主:Amazon(購入額は未公表)
「建築的価値と立地の強さを持つ資産。売却はこの地域の力強さを証明している」
— Aby Rosen(RFR共同創業者)
🏙️ アマゾンのマンハッタンでの動き
この買収により、アマゾンの昨秋以降のマンハッタンでのオフィス拡張面積は150万SF(約139,350㎡)に達しました。
・522 Fifth Ave(今回):約600,000 SF(44丁目)
・452 Fifth Ave:約330,000 SF(42丁目)
・424 Fifth Ave(本社):約700,000 SF(38丁目、旧ロード・アンド・テイラー)
アマゾンは2024年後半から「出社回帰(Return-to-Office)」を本格化しており、その動きと一致する形でオフィス投資を加速させています。
🔍 不透明な用途、だが明確な戦略
アマゾンは本ビルの活用方針を公表していませんが、「事業・社員・顧客にとって最適なオフィスニーズを継続的に評価している」とコメント。
テック企業によるオフィス縮小が進む中、アマゾンは真逆の「攻めの戦略」をとっている点が注目されます。
投資家への示唆
・ニューヨーク中心部(ミッドタウン)の再評価が進行中
・大型空室ビルでも、投資価値の高い立地であれば流動性あり
・Amazonの動きは、「空室率=価値の低下」という単純構図が通用しない証左
・為替・金利リスクがある中で、ドル建て資産の長期的価値再評価の機会に

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