マンハッタンの店舗物件空室率が過去最低に
- hayashi30
- 4月14日
- 読了時間: 2分
2025年Q1 ニューヨーク市商業不動産最新レポート
アメリカ大手不動産会社JLL(ジョーンズ・ラング・ラサール)が発表した最新レポートによると、2025年第1四半期(1月〜3月)のニューヨーク・マンハッタンの小売市場は、過去最高の好調さを見せています。
空室率14.6%は過去最低水準
タイムズスクエア、マディソンアベニュー、ソーホー、ウィリアムズバーグ、ミートパッキング地区などの主要エリアにおける平均空室率は14.6%に低下。これは2017年第3四半期以降で最も低い数値です。
過去の平均空室率と比較すると:
年度 | 平均空室率 |
2019年 | 20.1% |
2024年 | 15.1% |
2025年Q1 | 14.6% |
特に、Flatiron / Union Square地区では、空室が48件から39件に減少(9件減)し、顕著な改善が見られました。
賃料も上昇傾向
平均賃料は1平方フィートあたり$577(約83,665円)となり、前年同期比で7.4%上昇。2024年第4四半期からも$14(約2,030円)上昇しています。
エリア別の賃料変動(四半期比)
エリア | 賃料変動 |
ソーホー | +14%(上昇) |
34丁目/ヘラルドスクエア | -18%(下落) |
ミートパッキング | -12%(下落) |
タイムズスクエア | -9%(下落) |
ソーホーエリアが特に強い賃料上昇を記録しましたが、観光地エリアの一部では賃料がやや調整されています。
主要テナントの新規契約
JLLによると、2025年Q1の代表的な新規契約は以下の通り。
テナント | 面積 | 場所 |
Meow Wolf | 75,000平方フィート(約6,968㎡) | Pier 17 |
Skyzone | 29,500平方フィート(約2,741㎡) | NYC主要エリア |
Lidl(リドル) | 27,500平方フィート(約2,555㎡) | NYC主要エリア |
観光需要も堅調
・ホテルの稼働率は高水準を維持・ブロードウェイ劇場の観客数も好調
観光客の戻りにより、リテール市場・ホテル市場ともに活況が続いています。

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