テキサスとカロライナ州が人口流入トップ、カリフォルニアとニューヨークは人口流出
- hayashi30
- 3月17日
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テキサス州とカロライナ州が全米で最も多くの新規居住者を受け入れている一方、カリフォルニア州とニューヨーク州は人口流出が続いていることが、Apartment Listの最新分析で明らかになりました。
人口流出が続く高コスト都市圏2023年から2024年にかけて、全米で最も人口密度が高く、生活費が高い州は引き続き人口を失い、サンベルト(Sun Belt)やマウンテンウェスト(Mountain West)の州へ移動する傾向が強まりました。
純人口流出が最大だった州は以下の通りです。
カリフォルニア州:24万人
ニューヨーク州:12.1万人
イリノイ州:5.6万人
ニュージャージー州:3.6万人
マサチューセッツ州:2.7万人
カリフォルニア州では24万人が州外に流出しましたが、36.1万人の海外からの移住者と、出生数が死亡数を11万人上回ったことで、州全体の人口は増加しました。しかし、国内移住だけを見ると、大幅な人口減少が続いています。
また、人口割合として最も大きな流出を記録したのはハワイ州(-0.6%)でした。
人口流入が多かった州反対に、人口流入が最も多かった州は以下の通りです。
テキサス州:8.5万人
ノースカロライナ州:8.2万人
サウスカロライナ州:6.8万人
フロリダ州:6.4万人
テネシー州:4.8万人
特にサウスカロライナ州は3年連続で人口流入率トップとなりました。パンデミック後に人口が急増したアイダホ州も引き続き人気を集めています。
テキサス州の総人口は50万人以上増加しており、これは海外からの移民(32万人)と出生数(22.9万人)の影響も含まれています。
移住先の傾向カリフォルニア州から移住を考えている人の多くは、テキサス州、アリゾナ州、ネバダ州、ワシントン州、コロラド州を検討しています。ニューヨーク州の移住希望者は、ニュージャージー州、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州への関心が高いようです。
一方、他州からテキサス州への移住を検討している人は、カリフォルニア州、フロリダ州、ニューヨーク州、イリノイ州、ルイジアナ州からの関心が最も高く、ノースカロライナ州はバージニア州、ジョージア州、フロリダ州、サウスカロライナ州、ニューヨーク州からの移住希望者が多いというデータが示されています。
人気の移住先都市州を越えた移住者の検索が特に多かった都市は以下の通りです。
ダーラム(ノースカロライナ州)
チャールストン(サウスカロライナ州)
ブリッジポート(コネチカット州)
ノックスビル(テネシー州)
オグデン(ユタ州)
ストックトン(カリフォルニア州)
コロラドスプリングス(コロラド州)
グリーンビル(サウスカロライナ州)
レイクランド(フロリダ州)
グリーンズボロ(ノースカロライナ州)
Apartment Listは「家賃の高騰によって、住民がより手頃な近隣都市へ移住する傾向が見られる」と指摘しています。例えば、サンフランシスコからストックトン、ニューヨーク市からブリッジポート、デンバーからコロラドスプリングスへ移るケースが多くなっています。
今後の見通し今回の調査はApartment Listの検索データに基づいており、実際の引っ越しデータではない点に留意が必要です。しかし、リモートワークの継続可否によっては、現在の移住傾向が変化する可能性があると報告書は指摘しています。特に、競争力のある給与を提供できない地域では、リモートワークの縮小が移住の流れを変える要因になり得るとのことです。
まとめ
テキサス州とカロライナ州が人口流入トップ、サウスカロライナ州は3年連続で割合が最大に。
カリフォルニア州とニューヨーク州は国内人口流出が続くが、海外からの移民と出生数で総人口は増加。
ハワイ州は人口割合で最も大きな流出(-0.6%)。
家賃の高い都市圏から、より手頃な近隣都市への移住が増加。
リモートワークの縮小が今後の移住トレンドに影響を与える可能性。
この人口動態の変化は、不動産市場や地域経済に大きな影響を与えると予想されます。

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