ダラーツリー、ファミリーダラーを買収価格の約11%で売却へ

米国のディスカウント小売業者であるDollar Treeは、傘下のFamily Dollar事業を約10億ドルでBrigade Capital ManagementとMacellum Capital Managementに売却することで合意しました。この売却価格は、Dollar Treeが2015年に約92億ドルでFamily Dollarを買収した際の約11%に相当します。

この取引は、2025年第2四半期中に完了する予定で、標準的なクロージング条件と規制当局の承認を前提としています。Dollar TreeのCEOであるMike Creedon氏は、この売却を「数年にわたる変革の旅における重要なマイルストーン」と位置付けています。

Family Dollarの買収以来、Dollar Treeはサプライチェーンの問題や不採算店舗の閉鎖など、多くの課題に直面してきました。今回の売却により、Dollar Treeは自社ブランドの最適化と成長に注力することが可能となります。

一方、買収側のBrigade Capital ManagementとMacellum Capital Managementは、Family Dollarの再活性化を目指しています。MacellumのCEOであるJonathan Duskin氏は、「この取引は、象徴的なビジネスを再活性化するユニークな機会を提供する」と述べています。