アメリカの最も貧しい都市デトロイトの住宅価格は今では264%上昇

かつて都市の荒廃と犯罪で悩んでいたデトロイトは、今や驚くべき変貌を遂げている。ミシガン大学貧困解決研究所の最近の調査によると、デトロイトの住宅所有者は過去10年間で46億ドルの住宅所有資産を獲得した。2023年だけで、住宅所有者は7億ドルの増加を見せ、1年で10%の上昇を記録した。

「デトロイトとその近隣地域における住宅資産の成長: 2014-2023」というタイトルの報告書によると、デトロイトで所有者居住の住宅の推定純資産は、2014年の42億ドルから2023年には88億ドルに増加した。黒人住宅所有者は特に恩恵を受けており、全体の資産増加の75%を占め、32億ドルの増加となった。黒人デトロイト住民が所有する住宅資産の価値は、34億ドルから66億ドルに94%増加した。

かつて最も貧しかった地域が最も大幅な増加を見せている。これらの地域の住宅価格は平均で276%上昇し、より裕福な地域での増加の2.75倍となった。例えば、低所得層のコンドン地区では、住宅の中央値が2014年の約7,500ドルから2023年には約80,000ドルに上昇し、862%の増加となった。

この成長は、2015年に始まったプロジェクト・モーター シティ マッチが、25,000の空き家の解体、180の新規事業の立ち上げ、市内の公園やインフラの改善を行ったものです。全米住宅マーケットでは中央値の販売価格はわずかに低下しているのに対し、デトロイトのあるウェイン郡では2025年2月に中央値のリスト価格が12%上昇した。