オフィスビルの問題は何か?
- hayashi30
- 2024年2月24日
- 読了時間: 2分
新型コロナウイルス感染症の影響でオフィスビルの空室が問題になっています。
この問題は、一般的に以下の様に理解されています。
1.新型コロナウイルス感染症が広がり、企業は政府の要請を受けて、オフィスを閉鎖し、従業員に自宅で仕事をさせた。
2.状況が多少なりとも正常に戻ると、会社経営側の依頼にもかかわらず、従業員はオフィスへ戻りたがらなかった。
3.労働市場が逼迫していたため、従業員の主張や影響力が増し、オフィス勤務へ戻ることなくオフィスビルの稼働率は大幅に低下した。
4.時間の経過とともに、企業はオフィスの必要性が低くなっていることに気づき、縮小を始めた。
一方、大手不動産投資会社であるBrookfield社は以下のように言っています。
・米国のオフィス市場における高い空室率は誤解されています。新型コロナウイルスのパンデミックと在宅勤務による新たな行動の影響で需要が部分的に減少している一方で、増大している問題はオフィススペースの供給問題です。時代遅れで機能的に老朽化したオフィスビルが過剰に存在し、テナントの変化するニーズを満たすオフィスの供給が不足しています。
・オフィスマーケットは、いくつかの複合的な要因の影響を受けています。パンデミックにより、オフィスとそのオフィス機能の利用を変えるテクノロジーの導入が加速し、テナントの好みは最新のオフィス機能を備えた建物に移りました。
・その結果、米国のオフィス市場は、オフィスビル所有者、ローンの貸し手、地域にオフィスビルの需要に合うようにリノベやオフィススペースから他のスペースに改修することが必要になります。
オフィススペースの空室の90%は、古いビルや時代遅れの機能のオフィスビルにあり、最新のビルやAクラスのオフィスビルである上位25%のビル空室率は低く稼働率は安定しています。

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